GitLab 7.5〜7.7の変更点まとめ
今更ですが、GitLab 7.5〜7.7の変更点をまとめてみます。
なお、自前でGitLabサーバーを建てなくてもGitLab.comで最新のGitLab Enterprise Edition(GitLab EE)を無料で制限なしに利用できます。 ちなみに、Google、Twitter、GitHub、BitBucketアカウントでのログインにも対応しています。
また、ci.gitlab.comで最新のGitLab CIを無料で制限なしに利用できます。
GitLab 7.5
Custom Git Hooks
GitLabはCustom Git Hookをサポートします。これにより、pre/post-receive、update hookで任意の処理が可能になります。詳細はここを参照して下さい。
APIの改善
APIにいくつかの拡張や改善を実施しました。
Atlassian Bamboo CI Service
GitLabにAtlassian Bamboo CIを統合。
Git hookでauthorとファイル名をチェック(EE only feature)
いくつかのGit hookを追加
LDAPと毎日自動的に同期(EE only feature)
GitLabのユーザーとLDAPのユーザーを毎日自動的に同期します。同期を行う時刻は設定可能です。
また、LDAP Groupの同期機能も定期的に実行されるようになります。
GitLab CI 5.2
GitLab 7.5と同時にGitLab CI 5.2もリリースしました。
並列ビルド
GitLab CIで並列ビルドが可能となります。つまり、2つ以上のテストスイートがある場合に、それらを同時に実行できます。これにより、ビルド時間を劇的に減らすことができ、CIプロセスをスピードアップ出来ます。
GitLab 7.6
ソーシャルアカウントリンク
Google、Twitter、GitHubのアカウントでGitLabにログインすることが可能になりました。
モバイルUIの改善
小さな画面での表示を改善しました。これにより、路上でもより簡単にマージすることが可能です。
GroupへのFork
Fork先のGroupを選択できるようになりました。
マージ前にRebase(EE only)
マージ前にRebaseすることが可能になりました。
Audit log(EE only)
プロジェクトメンバーの変更をaudit logに自動的に記録するようになりました。
Kerberos support(EE only)
Kerberos認証をサポートしました。
GitLab 7.7
ナビゲーションのデザイン変更
ナビゲーションのデザインを大幅に変更しました。詳しい経緯はこちらの記事を参照下さい。
GitHub importer
GitHubのあなたのプロジェクトをissue*1も含めて全てを1クリックでインポートすることが可能になりました。新しいプロジェクトを作成する際に可能です。
Mention notification level
GitLabからの通知メールが多すぎて困っている場合は、mentionされた場合だけメール通知を受け取る設定が可能になりました。
OAuth
Facebook、Twitter、GoogleのようにGitLabをOAuth resource serverとして使用可能になりました。
GitLabの設定用UI
gitlab.yml
で設定していた内容の一部がWeb UIで設定をできるようになりました。
GitLab CI 5.4
OAuth authorization
GitLabがOAuth resource serverとして利用できるようになったので、GitLab CIはGitLabを認証に利用するように変更しました。
Runners for everyone
管理者でなくとも、CIにプロジェクトのrunner*2を追加出来るようになりました。 任意のマシンにGitLab Runner packageをインストールし、GitLabインスタンスの登録にプロジェクトのトークンを使用して下さい。
Labels for Runners and jobs
Runnerのグループを簡単に追加出来るようになりました。これによって、異なる環境のジョブを簡単に実行できるようになります。
Omnibus packages for GitLab Runner
GitLab RunnerのOmnibus packagesの提供を開始しました。
GitLab 7.12がアツい件
6月22日にGitLab 7.12がリリースされたのですが、その内容がアツい感じだったので、久々にブログに書きたくなりました。
1. SAML認証に対応
SAML認証に対応したことも素晴らしいですが、それにcontributeしたのがCERNのエンジニアというのがアツいです。
ここを見るとNASAとかSPACEXとかもGitLabを使っているっぽいので、今後は機密情報を扱う学術分野での導入が増えて行きそうな気がします。
2. GitLab CIが.gitlab-ci.yml
に対応
一緒にリリースされたGitLab CIが.gitlab-ci.yml
に対応しました。
Travis CIっぽくjobのscriptをYAMLファイルに記述出来るようなったらしいので、明日にでも会社のGitLab CIで試してみたいと思います。
それと、この機会にGitLabへのcontributeを再開したいと思いますが、とりあえずissueで報告されているバグフィックスとかが無難ですかねぇ。
GitLab 6.6〜7.4の主な変更点まとめ
GitLab 6.6〜7.4の間に入った主な変更点を適当にまとめて紹介します。
適当すぎて参考にならないかもしれないので、公式ページへのリンクも貼っておきます。
パフォーマンスの改善も頻繁に行われているので、アップデート出来る人は早めにアップデートしましょう。