GitLabのNetwork Graphが優れている4つの理由
はじめに
どこぞでは「貧者のGHE」と言われていたり、いかにもGitLabはGHEの下位互換というイメージがありますが、Network GraphについてはGitLabのほうが優れている4つの理由を説明します。
なお、最新のGitLab 5.2での情報のため、古いバージョンでは当てはまらない項目があるのでご注意ください。
優れている理由
1. コミットのAuthor、ログメッセージ、レビューコメントの件数が表示される
GitHubではコミットにカーソルを当てないとAuthorとログメッセージが表示されませんが、GitLabでは一覧表示されるのでコミットの履歴を追いかけやすくなっています。また、コミットにレビューコメントがある場合は、その件数も表示されます。
2. ブランチ・タグの切替とフィルターができる
GitHubでは必ずmasterブランチが画面中央に初期表示されますが、GitLabでは画面中央に初期表示されるブランチ・タグをセレクトボックスで切り替えることができます。これは、developブランチやstableブランチを使用するようなワークフローの場合に役立ちます。また、セレクトボックスの隣のチェックボックスにチェックを入れると、選択中のタグ・ブランチのコミットのみを表示するようにフィルターをかけることもできます。
3. コミットの検索ができる
GitLabでは、検索窓にコミットのSHAを入力することで、任意のコミットを画面中央に初期表示させることができます。これは、あるコミットの前後でどのような修正が適用されたか調査するような場合に役立ちます。
4. スクロールバーによるスクロールが可能
GitHubでは画面をスクロールさせるために、画面をドラッグ&ドロップする必要があるので手が疲れますが、GitLabではスクロールバーによるスクロールが可能なので手があまり疲れません。
まとめ
Networkが見やすいことにより、Git flowなど複雑なブランチモデルを導入するハードルが下がります。
それと、手前味噌で恐縮ですが、上記の修正は私がPull Requestで投稿してAcceptされたものになります。不便な所を自分で修正できる点もOSSならではの魅力だと思います。
スクリーンショット
参考までに、GitLab 5.2のNetwork Graphのスクリーンショットを貼っておきます。